2016年4月30日土曜日

その498 London Pride 04 

そして…

あっというまの帰国の日。

メインの仕事も終え、フライトまでの時間を活かすべく、geneはかの大英博物館。The British Museumへッ!

前回は世界各都市巡礼恒例現代美術館ツアーの一環としてTate Modernに行ったため、この大英博物館は初ッ!

世界中から~♪

ぶんどりモノを~♪

エンヤラヤ~♪

…といったかどうかはわかりません。各種の紛争で破壊されるよりもこうして保存した方が…という声もあるでしょうし、返せよ、オラオラオラオラ!という声もあります。

ともかく、大英博物館です!かつて、スミソニアン博物館航空宇宙館自然史博物館を半日で走破しながらもHDD故障で写真をすべて失ったgene(T_T)、博物館をこよなく愛するgene、ここでリベンジです(笑)




時差ボケな頭と仕事でクタクタな脚をだましだまし、Russell Squareに赴き、モバイルで仕事を終えたgene(ちなみにこの公園で撮影をしていたチウゴクのTV局を名乗る人々から頼まれて、geneは手タレとしてカメラに収まりました^_^;)は、一路博物館へ。

え?こんなフツウに街中にあるの?

こちら、ある意味貴重な、晴天のロンドン。なお、geneが博物館で予定より1時間近く過ごしてしまって出てくると、外はにわか雨でビチャビチャでした。。。


ハイ。ドーン!

いきなり、教科書でみたよ!的なシヴァ神の像。

時間もないので撮影は断念しようと思っていたのですがこのあたりから思わずiPhoneを使いまくりはじめました。。。ああ、なんならアフリカも撮っておけばよかった。特にあの椅子と、ベニンの彫金

チウゴク、そしてインド、なかなか充実していました。撮影はNGでしたが、チウゴクの翡翠(Jade)の歴史を語ったコレクションはベンキョウになりました。ヒスイ。それは遼河文明の遺したもの。

で、インドは、インドのみならず、チベット、ネパール、タイ、ミャンマー、などなど、インド文明の影響を受けたアジア各地の遺産が、時代と地理で分類されて並べられている。さすが、旧帝国の領域についてはかなりの充実度です。


サンヴァラ。

孔雀王に出てた?

かなりクオリティの高い品です。

で、これは…

この妖しげな美貌は…


Bodhisattva

Prajnaparamita


つまり…

般若菩薩!

おー

ホントに女子なんだね

この眼!

この美しい身体!


どことなく、外宇宙の存在のようにも見えますが…智慧の女神、ですね。

うーん、美しい。


こちらは、プレモの戦士ファンには垂涎であろう、インドの刀剣。

RPGファンも、ソードワールドのマニュアルなんかで名前だけは聴いたことがあるであろう類の剣。

タルウォールとか?

こちらは籠手の部分が貝の図像になっています。

儀式用かな?

こちらも基本的には同じつくり。

腕の延長として使えるような造り。つまり、剣術というよりは体術の一種ですな。


うーん、イカツイ



おっと、こちらは?


象頭人身

ガネーシャ


何やら伴侶を連れてご満悦です。


で、こちらは?

そう、この三つ眼、、、

こちらも…


言わずと知れた…


シヴァ神!

と、その妻パールヴァティ

うーん、『3X3 EYES』でいえば八雲推しなgeneには少々フクザツです…


…思いっきり、「持ってる」し、ソコ…


ちゃんと、シヴァもパールバティも三つ眼です。

三只眼!


ん?こちらは…そう、よーくご覧ください。左は三叉戟を構えたシヴァ神、右はヴィシュヌ神です。珍しい、シヴァとヴィシュヌの融合像。なんでも、両神を信じていた二部族の融和のために造られたとか?

『3X3 EYES』では、ヴィシュヌとは「人化の法」を終えた後の三只眼を表しているということになっていました。三つ眼じゃない描写が多いからね。


こちらは、当美術館イチバンのイケメンでございます。

gene的に。

ガンダーラ美術。

ヘレミズム、すなわち、ギリシア文明が遠くインドkの地で新しい宗教と出逢って生まれた希有な芸術。

は!?偶像、ないの!?シャカってどんなよ!眼で見ないとわかんないよっ!とりあえずさあ、なんか造ろうよ、フィギュアを!え?わかんない?じゃあさ、おれらが教えてあげるからさっ。あ、ちょっとギリシャっぽい顔になるけど、いいよね?ね??

…。

そんなヘレニズム・インド。

こちらもギリシアからインドへの影響ではないかと思われる一品。

Septamatrika

すなわち、Seven Mothers。七聖母なわけですが、これ、もとは7人いたというプレアデスの七姉妹では?東に在っては羽衣伝説となった、あの、すばるの7つの星では?


…謎。



時代変わってこちら。一般的にはここ大英博物館のみどころの一つ、時間がなくても回ると言われる(?)古代エジプトの遺物から。

『死者の書』


これもまた、『3X3 EYES』ネタですので撮影。

心臓を取り出して秤にかけ、シ後の行先を占うというあの伝説の意味は…

…无かどうかを診断するため!!

うーん、よく考えたものだ。素晴らしいです、高田裕三さん。

そしてこれもまた、よく考えたものだ。

山犬の頭のアヌビス(プレモにもいますよね、ほしい!!)、ハヤブサの頭のホルス、ツチブタの頭のセト、トキの頭のトト、猫の頭のバステトなどなど、古代エジプトの神々には獣頭人身の神が多いのですがこちらはなんと…

…頭がカメ!!

っていうか、それ、アタマじゃないからっ!!

なんと、甲羅に手足をしまい、頸だけ出した姿の亀。うーん、そこまで頭だと思ったのか、エジプト人…

恐るべし、古代の創造力、もとい、想像力。



遠足の小学生を含めて大混雑な古代エジプトエリアをざざさっと眺めた後は、gene的にはむしろ好みである古代メソポタミア。すなわち、シュメール、バビロニア、アッシリア。


こちらは有名な、シュメールの神、エンキ


…魚の皮を被っています…

これ、あのカタチにもみえるけど…

魚の皮といえば、チウゴク東北部から沿海州にかけて棲んでいた先住民、ナナイ族が思い出されますが、あちらは鮭。こちらは…?

同じく、シュメールの神。こちらは鳥の姿です。

geneは幼い頃、これらの神々を、宇宙から来たのだと信じていました^_^;

デニケーン、おれの時間を返せ!あんたの写真をみてたらおれ、信じなかったよ^_^;Wikipediaは偉大だ。。。


しかし、少彦名の神のミソサザイの衣服とこれらの神々のあいだにはやはりなにかあるかも。

いずれにせよ、この鳥の姿の神々は、のちにアブラハムの宗教での天使のモデルになったことは想像に難くありません。

で、こちらはもうひとつの翼ある神。

神?

魔神パズズ

イナゴの神とも言われます。

gene的には、末弥純さんがMAELIFICのモデルにしたというエピソードが忘れられない。


…そして…





こちら、geneの選ぶ大英博物館三大収蔵品のうちのひとつ、

Queen of the Night

またの名を

Burney Relief

入手の過程がいかにも怪しく、ホンモノか?という論争も尽きないこの品ですが、この風格、このエネルギーには圧倒されます。たとえそれが古代のホンモノでも、近代のパチモンでも。

女神イシュタルとも、その姉妹にして闇を司る冥界の神エレシュキガルとも言われる彼女。

まあ、イシュタルも、いずれはアスタロトとして悪魔視されるわけですが…

それよりもこの姿、二羽のフクロウをお供に連れて夜の空を翔るこの姿は、まるで…

魔女マリア『純潔のマリア』のあの、マリアですよねっ!!

石川さんはこちらをご覧になったのでしょうか。それは謎です。


そしてお次は…

三大収蔵品、第二弾!!


The Ram in  the Thicket


ヒツジ、といわれていますがヤギだそうです。

…じゃあそういえよ(-.-)


こちらもご覧ください



大英博物館とアメリカのフィラデルフィアにあるペンシルヴァニア大学とにひとつずつ収蔵される一対の像。恐らく、現在発見されている中で最も美しい古代文明の遺物といっていい。

その身体は、黄金と銀板、そしてラピスラズリ(瑠璃)で造られており、前から観ても後ろから観ても横から観ても斜めから観ても、控えめに見積もってもオリオン星雲のように美しいッ!

geneほか、UKの男子2名もしばらく釘付けでした。


…でもちょっと王蟲っぽいかも…


1928年から1929年にかけての発掘調査において、最も古い古代都市、ウルの王墓にあった通称「シの穴(Great Death Pit)」から発見され、当初はつぶれていたものの(>_<)、なんとかこうして復元されました。





さてこちらは時代は下って、古代ギリシャ/ローマ編。

パンフルートを吹くパン、あるいは、サテュロスです。

geneは最近、電子音源でパンフルートを吹いてみているため撮影^_^;


世界最古のオルガンです。

同じくローマから。

オリンポスの神々とは異なる、マイナーな神々を所蔵した棚に驚きの発見が…


まさかの、オオカミヘッド!狼頭人身の神!?

プレモファン、そしてここpax fantasicaを読んでくださった方なら無視できない、古代ヨーロッパのオオカミ信仰、クマ信仰。その原型がここに?

どうやらこの像は、ヨーロッパではけっこう有名なんでしょうね。



さて、狼頭を後にしてみつけたのは、地上階にあるもうひとつのエジプトコーナー。巨大彫刻の間。

まずは獅子頭の神々。

そして、、、

アメンホテップ…

…三世?だったかな。


四世はいわゆるイクナートンですね。


こちらは、パっとみはアケメネス朝ペルシアっぽいですが、、、

アッシリアの門番です。


脚が獅子のパターンと、馬のパターンがありましたが、いずれもニンゲンの頭に翼。

スフィンクスとどっちが先?


北村一輝さんではありません…


いまから約3000年ほど前の石。

うーん、うまい。

超絶技巧。

こちらは、パズス…ではなく、鳥の頭と翼を持った、これまたアッシリアの門番。


以上、地域も順序もメチャクチャでしたが、大英博物館収蔵品のうち、プレモとgeneのゆかりのある品(?)の紹介でした。




…ところで、ひとつだけ、発見できなくて悔いが残った品が、こちら…

The Lewis Chessmen (Wikipedia)

これはスコットランドの島で発掘されたチェスの駒で、スカンディナビアまたはアイスランドで造られた、つまりヴァイキングの品だと言われているのですがまさにこれ、元祖プレモ!的な。

三大収蔵品の第三番めはこちらに決定!


でもなぜ見つけられなかったか?それは、、、時間不足のため、Europeというゾーンに足を踏み入れられなかったからです。無念!次回こそは!!(でもこれ、ブサイクだけど…)