その473 Audio Talk vol.03 - Can you go beyond the audibility?
い、いや、あれはね…
重視したのはむしろ、レイテンシーとバッファーサイズのバランスなんだよ。制作のための機材さ。そしたらたまたま、192KHz/24bit対応って…。
ほしかったのは、ASIO対応のオーディオインターフェースさ!
あ、そっかー!なるほどね!!
コンピューターミュージック、宅録、そのためには遅延なくサンプリングが出来て、遅延なくモニタリングできる機材が必要。ウェザリポ君は、USB-DACを探していたわけじゃなくって、オーディオインターフェースを探してたんだね!!
???
なになに??
ゆーえすびーだっく?おーでぃおいんたーふぇーす??
ウェザリポ、なんだかかっこいいよ!
(うわー、なんだかわけわかんないのに、ジョディが、聞き慣れない言葉聞いただけで萌え萌えしてるっ!なぜだっ!(T_T))
オーディオインタフェース。鑑賞中心のPCオーディオの世界で使われるUSB-DACと違って主に音楽制作の現場、特にデスクトップミュージックの愛好家は必ず持ってるという、あれよ。
PCで動かしてるDAWソフトウェアの音と、マイクやギターの音を混ぜて、できるだけリアルタイムかつ正確な音で録ろう、聴こうっていう機材。モニターヘッドホンやモニターアンプと組み合わせて使われるわね。
高性能なマイクプリアンプなんかも搭載してて、USBバスパワーから電源を取って、XLR端子経由でファンタム電源搭載のマイクも接続できちゃったり、MIDI楽器と接続できるようにMIDI In/Out端子も備えてたり、っていうあれよ。
ハイハイハイ!
犬の散歩してただけの帽子の女の子かと思ったら、君、誰??
こうみえて、某音響機器メーカーで設計を手掛ける、エンジニアよ。機材はともかく、ヒトをみためで判断しちゃダメよ。
なるほど。
Electric Wind Instrumentでも、PCを使う機材の場合、特にWindowsなら、通常のサウンドカードでは遅延が致命的で演奏なんてできたもんじゃない。その点、ASIOに対応したオーディオインターでーすなら、遅延なくリアルタイムに近い感じで音を伝えてくれるな。
えっと、ボク、うちでベースの練習しようと思って、DTMソフトってのいれてみて録音したんだけど、なんだかズレてるんだけど、その話?
そうだね。ふつうのサウンドカードは、たとえ音質が良くても、音をリアルタイムに伝えるってことはニガテな場合が多い。ASIO4ALLっていうフリーのドライバーを入れることで、疑似的にASIO対応にして、リアルタイムさを得ることはできるけどね。
おれがこのまえ手に入れたのは、YAMAHAがSteinbergブランドで製造・販売してる、ASIO対応、2in/2out、ファンタム電源対応、アルミボディの人気USBオーディオインターフェース、UR22だよ。
あ、それって…
そう、おれたちがスタジオで使ってるUR44の、宅録用モデルさっ。
UR44は、YAMAHAのD-PREマイクプリアンプを搭載したMIC/HI-Zインターフェースが2基、同じくMIC/LIMEインターフェースが2基、計4機の入力が「可」能。例のPM Networkプロジェクトの時も、DJボンジョルノとユナとおれのヴォーカルを同時に録音するのに使ったよ。
えっと、じゃあ、ディアボロスのベースはどうやって録ったんですか…^_^;
そしてMIDIインターフェースも搭載しているからキーボーディストのおれにとっては別な使い方もある。
ハイ!ウェザリポ先生!
ボク、この前、ディーノ君から、Behringerってメーカーのオーディオインターフェース、 譲ってもらったんだけど、あれは?
あ、それもいいんじゃないかな。オリジナルのASIOドライバーからASIO4ALLへの転換が進んでいるけど、UCA202は超コストパフォーマンスが高いわりにオプティカルオーディオインターフェース(S/PDIF)も備えてたり、XENYX 302 USBなんかも、コンパクトでコスパいいオーディオインターフェース兼ミキサーとして、おれは好きだな。
でも、ASIO4ALLをインストールしただけじゃだめなの?
ASIO4LLはすごくいいソフトだよ。何よりタダだし。でも、唯一かつ最大の欠点があって。それは、Windowsのせいなんだけど、同時にひとつのアプリケーションしか音を出せないってこと。つまり、ソフトウェアシンセサイザーとかを使ったとき、DAWソフトと両立できないとか、iTunesとかの音楽視聴アプリケーションにあわせてカラオケ的に練習しようと思った時に、使えない。ま、賞味期限の切れたWindows XPを使えば、なぜだかマルチアプリに対応するっていう裏技(?)もあるんだけど…
とにかくその点、URシリーズをはじめ、オーディオインターフェースの幾つかは、独自のASIOドライバーによって、複数のアプリケーションの音を拾えるようになってるんだ。
それに、ASIO4ALLでがんばっても、CPUとかPCの性能それじたいの影響を受けちゃうんだけど、ハードウェアのオーディオインターフェースの場合、それを回避することができる場合も。つまりわざわざPCを買い替えなくても、リアルタイム性の強い録音ができるわけ。
で、おれは、普段使ってるUR44以外に、うちでもこっそり録音しようかなーって思って、UR22をゲット。
で、これ、44も22も、192KHz/24bitでの録音(もちろん再生も)が「可」能ってことをうたってんだよね。
だからこれも、ハイレゾ対応機器ってことだね。
…もっともそんな周波数で録ることないけど。マイクも高いしね。
でもこれ、PCに内蔵されたサウンドカードよりも、ぜんぜん音がいいんだよ。
それに、ハイレゾの文句ばっかり言ってないで、イチオウ、聴いてみることもできるから。
さあ、ケヴィン。
なに?リッチーさん。
サウンドカード、オーディオインターフェース、USB-DACの違い、わかったかな?
え、えっと…
…ケヴィン、聞いてた?
あ、あっと…
ケヴィン、ダメだなあ。
サウンドカードはPCIやPCI ExpressなんかのPCの内部バス経由で接続されることが多い、基本的にはPC内蔵型のボードのことを指すよ。内蔵だから、場所を取らないのは魅力だね。でも、音質や遅延の点で弱点もある。
それに対して、オーディオインターフェースとかUSB-DACって言われてるものはUSB経由の外付けが普通ね。
オーディオインターフェースは入力端子が充実した、制作者向けのもの。マイク端子、ギター端子、MIDI端子なんかが通常搭載されてる。
USB-DACは、PCオーディオ愛好者が、PCに保存した配信データをアンプに通して聴くためのもの。だから固定式が多いけど、最近はポタアン(ポータブルアンプ)なんていうモバイルモデルも増えてるわね。
これらの機器も、いまやハイレゾ対応、PCオーディオ対応を謳っているものがおおいヨ。
ほかにおもしろいところでは、PanasonicのSC-PMX100とか、JVC/KENWOODの従来のCD-DAをハイレゾ相当にアップコンバートする機種とか。TEACのHR-S101とか、UD-301とか、あとちょっと高いけどネットワークオーディオのNT-503-Sとかも、アルミボディのカッコよさも手伝って、なんだか本格派なオーディオマニアになった気分になれる、そんな所有欲をそそるモデルね。
結局、音楽っていっても、音っていっても、理論とかゲイジュツとかの領域だけで決まるわけじゃない。ファッション性だとか、持っててうれしいだとか、そういうことも含めて、「楽しい」と思えることが大事なんだね!
そうだね。たとえば、テクノロジーに興味があれば、聴き分けられるかどうかは別にして、最新のDSPやDAコンバーターと過ごしてるってことがワクワクするだろうし、家具として音響機器を愉しむのもありだろうし。
iTunes、iPod、iPhoneが、2000年代にひとつの時代を作ったように、ハイレゾも2010年代に新たな時代を築くかもしれない。
Appleが、音楽を、CDという媒体から解き放って、ファイルで聴くのが当たり前になったおかげで、FLACその他のフォーマットが出回って、PCオーディオが普及して、USB-DACが必要とされて。これって歴史だよね。
ま、とにかく、じぶんの好きな音源を、ほしいなって思える機器で聴いてみて、お!これまでと違う感動がある!って思ったら、それはラッキーだってことじゃないかな。
そうそう。テキトーな機材で、テキトーに録音した音源を、どんなにハイレゾ対応!ってしたって意味ないから、聴きたい音楽がちゃんと、ホントの意味で192KHz/24bitで流通してるかってのもポイントだろうし。
このあたりでチェックしよう!
HD-Music by Victor
あ、それから、ヘッドホン、イヤホン、それにハイレゾのことをもっともっと知りたいってヒトは、ここ、e☆イヤホンをチェックしようね!
うーん、なんだかんだでみんな、オモチャ好きだなあ~^_^;
(あ、ジョディ、、、ボクはオモチャより、君が好きだよ!!)
…えー、以上、ヘッドホン大好きにして、ハイレゾに最近興味を持ち始めて、でも調べたらいろんな説に行きあたって、でもってまだ持ってないモニターヘッドホンがほしくて、でも、プレモ漬けでしばらく行ってなかった量販店に行ったらみてしまったTEACの機器のデザインに惚れた、beatsとaudio-technica大好きな、geneの、ちょっと一日いろいろ調べてみたメモ、つまりホントのブログ/Weblog、でした^_^;