Good-Bye Winter Special - the second
European Mega Fauna in Ice Age !Moose, Reindeer, Cave Bear,
and ... our Woolly Mammoth!
Also, Marmot.
And European Bison.
↑この写真、違和感ありますでしょうか?
マンモスやケブカサイと並んで、ジャコウウシ、ムース(欧州ではエルク)、エルク(アカシカ)、トナカイ、それにマーモット。
実はこれ、最終氷期にヨーロッパに存在していた獣なんだそうです。
マンモスやケブカサイは、シベリアのステップが消滅するとともに、その姿を消しますが、ジャコウウシやシカたちは、無事生き延びることができました。
そして、マンモスの骨、牙、毛皮で住居を造っていたわれわれ現生人類も。
一方、われわれに最も近縁な哺乳類であるネアンデルタール人は、頑健な体躯と強靭な筋力、体力を誇っていたにも関わらず、おそらくはわれわれとの生存競争に敗れ、その姿を消しました(T_T)
マーモットは?
これも、無事に生き延びたうちの一種。
マーモットは、植物の種子などを集める性質があったため、地層の中に残ったその巣を調べることで、各時代の植生を知ることができる、貴重な標本なんだそうです。
左:生き残ったジャコウウシ
右:滅びたケブカサイ
氷河期に滅びた獣といえばしばしばサーベルタイガーすなわちSaber Tooth Catのことが話題に上ります。史上最大の犬歯を備えた肉食獣にして、最も成功した捕食動物のひとつ。プレモにもありますね。「5102 サーベルタイガーとハンター」。geneはザンネンながら未入手。
しかし、実は彼らはここの写真の中に収まっていないのが正しいとも言えます。
というのは、彼らが暮らしていたのは、ヨーロッパ、アジア、アメリカの、もうちょっと南の地域。氷河が伸び、草原が広がったもっと南に、温暖な楽園がありました。特に有名なのは現在のアメリカ合衆国カリフォルニア州ロスアンジェルス近郊にあたる地域。コールタールの池から大量のサーベルタイガーやコロンビアマンモスの化石が発掘されていることは、geneがこどもの頃読んでいた図鑑にも再三取り上げられていました。
この地域からネヴァダ、アリゾナ、メキシコに至るあたりは現在では乾燥地帯、ほぼ砂漠ですが、当時は豊かな植生や沼地を擁した、楽園のような地だったとか。
甲冑を着込んだグリプトドンや、巨大なナマケモノともアリクイとも言えるオオナマケモノ、Ground Sloth、すなわちメガテリウムの仲間も、このあたりに棲んでいました。
しかし、氷期の終了と共に乾燥の時代がやってきました。彼らは南へ南へと移住しますが、最終的には大洪水や、旧大陸からやってきた人類の直接、間接の影響を受けて、ベジタリアンもプレデターも順に、絶滅します。
北アメリカ大陸で生き残ったのは、ムース(ヘラジカ)、エルク(アカシカ)、プロングホーン、そしてバイソンでした。
ところでBBC地球伝説、北米のエルクのシーンで"ヘラジカ"って字幕を入れてました。これはいけません。BBC@欧州がエルクと言っているからヘラジカだと思ってしまったのか?しかしあのシーン、なぜか呼び名がアメリカにあわせてありました。もしかしてアメリカで制作したフィルムをBBCが買った?ヘラジカは、北米ではMoose、欧州ではElkと呼ばれます。そして北米とElkというと別のシカを指すのです。現地語ではWapiti。いわゆるアメリカアカシカ。あ~、ややこしや~
おや?
この方はおそらく、ホラアナグマことCave Bear。
当時のヨーロッパに居住していた巨大な熊は、現生のヒグマに比べても30%ほど大きな体格をしていたようですが、実はベジタリアンでした。
それでも、洞窟に侵入してきたホラアナライオンことCave Lionを打ち倒す強さを持っていたそうです。
こえ~
しかし…
もっともっと怖かったのは
この方々でした。
Homo Sapiens Sapiens。
…のおばあちゃんとおかあさん…