その379
古代の黄河流域。商王朝が栄えし時代。
宮廷にはびこる、
三人の妖精がいました。
妖精。。
いや、むしろ妖魅。。
その名は、、、
蘇 妲己、
王 貴人、
胡 喜媚。
絶世の美女と謳われた蘇 妲己は、時の帝王・帝辛こと紂王の寵姫として絶大な権力を振るい、炮烙とか蠇盆とかヒドいことをいっぱいしたあげくに…。
あーら、わらわのワルクチを言っているのはどこの誰かしら??
…い、いえ…。妲己サマ。。。
妲己は女神である女媧に仕える妖怪。
実は商の帝辛・紂王が女媧の廟に不敬を働いた(何やらエッチなことを歌に詠んだらしい…。)ため、女媧が天罰として、妲己を使わし、商の滅びを誘発した…。
というのが、伝奇小説『封神演義』、その和文再構成版『封神演義(安能務)』などから読み取れるストーリー。
安能版を元にした漫画『封神演義(藤崎竜)』では、女媧の存在がさらにアレンジされていますが、それでもなお、女媧と妲己の関係はたくみに描き出されています。
正史においても、司馬遷の『史記』殷本紀に登場。妖怪ではなく単なる悪女ですが、やはり殷(商)の滅びを招いたと描かれています。ちなみに『春秋左氏伝』の外伝とも言われる、周代を扱った歴史書『国語』によれば、本来は姓が「己」、字が「妲」だそうです。蘇 妲己と通称されてしまうのは、古来の女子の名を綴る際の字・姓という伝統が失われたことで順序がマツガエられ、かつ、蘇護によって紂王に献上された逸話から、蘇護の娘だと誤認されたからだとか。へー。
女媧=ネアンデルターレンシス |
geneは安能版、かなりおもしろいアレンジだと思いますし、その結果として藤崎竜さんのの漫画も産まれることができたわけで、すでにそれ自体が作品だと言えますし、本来大陸の伝奇小説もこのようにさまざまな人によって書き継がれて発展した、オープンソース的なものだったと思うのですが、和文安能版と漫画藤崎版で知っているわたしたちは、中文話者の方と話すときにはちょっと注意が必要です。
ちょっとあなた、誰だか知らないけど話が長いわね!炮烙の刑ヨ!
ひー(>_<)
琵琶は、琵琶は、、、確かプレモのFairyシリーズにピンクの琵琶があるのですが、ザンネンながら入手していないので、ギターで代用。
そしてこの方、ギリシアにおいてはゼウスの娘ミューゼスがひとりカリオペーを演じた時にはエレキギターを演奏していました。なぜかギターと縁のある「figure series 2 ガールズ 01 ティンカーベル」。
もうひとりも女媧の手下、妲己の義妹、雉の精こと、九頭雉鶏精 胡 喜媚。
「5448 森の妖精ダイアナ」は、劇団プレモ座では一、二を争うと言っても過言ではない人気女優。いや、まあ、せいぜい5本の指かな…。とにかく、ギリシアの女神アルテミスをはじめ、あちこちに登場ッ。
普段は狩猟の友であるタカを連れているのですが、ここでは雉がいないので、孔雀と鶏を従えて、雉鶏精の面目躍如?いずれにせよ鳥と縁の深い彼女。
クジャクは「5445 遊覧船と妖精の女王」より。
春だというのに、三人そろって、何やらワルだくみ??