2015年5月3日日曜日

その399 

Protect your
 - our - Constitution!

Protect your
 - our - peace and order!

Protect your
 - our - World...


... but by what?

... by power or thoughts?


Constitution Day.

Whether you're modification-ist or conservationist, think about Constitution today!






というわけで、あまり写真とテーマが一致していない気もしますが^_^;

Constitution Dayです。

あなたは護憲派?
それとも改憲派?

いずれもしてもこの日一日は、憲法って何だろう、どうしたらいいんだろう、とひとりひとりが考えるのが、いいんじゃないかな、と。



憲法って、しばしば、"一番えらい法律"とか"一番つよい法律"とか、言われがちですが、geneはちょっと違うんじゃないかなと思っています。

そもそも法律にはそれぞれ目的があるため、どれがえらいとかつよいとかではない。だから、"一番…"という考え方は、ある意味思考停止だと感じます。

では、憲法ってなんなんだ?と。

それは、国家を規制する法律。

これ、歴史上、とんでもなく重大な一大転換として出てきたのです。旧くはマグナ・カルタから、アメリカ合衆国憲法、フランス共和国憲法、それに日本国憲法などなど。

というのは、かつては、ここ"pax fantasica"でもおなじみの^_^;王侯貴族や武装豪族たちが我が物顔に闊歩し、いわゆるハードな力や富を持たない人を、ある意味いいように扱ってきた。哀しいかなそれが人類の歴史。

でも、それどうなのよ、と。ちゃんとした手続きも経ないで勝手なことやるのってどうなのよ、と。絶対王政だの祭政一致だの、どうなのよ、と。

てなわけで、市民が団結して行動し、国家といえどもちゃんと法を守りなさい!ということで作ったのがこれ、憲法。そう、それまでの法と言えば、国家権力の側が市民を含むその構成員に遵守させるべく作っていたのが、この憲法というやつは、国家さん、あんたこれを守りなさいよ、と。ここに書いてないことやったらダメだし、ここに書いてあるおれたち市民の権利は守りなさいよ、と。

これが、憲法の憲法たる部分。憲法の、最もかっこいいところ。

というわけでもちろん、その後に作られる法は、基本的には憲法の規定に従った手続きや内容で作られるわけなので、憲法が一番えらい!的に思われるのもまあやむをえないのですが、実はこのように性質自体が違っている法なのです。

だからかつては、憲法を守るべき人は誰?って言われれば、国家であり、国家機関であり、代議員、裁判官、検察官、警察官、行政官などなどの、いわゆる法を作り・運用し・執行する人々でした。しばしば刑事訴訟法を称して"第二の憲法"なんていいますが、これは、市民の生命、自由、財産に対して強い影響を与える刑事罰の適用、およびその過程においては、しっかり慎重にことを運んで、不当・不正・不備によって市民にダメージを与えないように、と厳しい手続きを定めた法であることから、憲法になぞらえられているわけです。

もっとも、いまや憲法を守るべき存在は、国家や国家権力に属する人々だけではなくなりました。たとえば公害や労働問題、差別問題など、たろえば企業などの私的組織もまた、市民に対して攻撃をしてしまう存在となってしまった現代では、憲法の価値観は拡張され、企業やその他団体など、いわゆる国家機関以外もそれを守るべし、という考え方が産まれてきました。

そう、憲法は、国家だけでなく、さまざまな私的な組織や、いや私人ですら、それを守るべしという価値観となっていったのでした。


で、護憲と改憲の話ですが。

実は世界の国々では、憲法ってのは思ったよりも簡単に、何度も何度も、改訂されています。たとえば、アメリカ合衆国憲法修正〇条、なんてのを聞いたことがあるのではないかと思いますが、アメリカの場合、さまざまな社会の変化や人々の価値観の変化を受けて、何度も何度も憲法は修正されています。

この国のように、70年近く一度も憲法に手が加えられていないってのは、ある意味希有なことなんですねえ。ということは、当然、その70年のあいだに、現実にそぐわなくなっていたり、現実に起きる問題に対処できなくなっていたり、ってのは当然。これまではその解釈や運用で問題を解決してきたのですが・・・。

ただし。憲法って言っても金科玉条じゃないんだよ、変えられるものなんだよ、ということと、変える中身とは、まったく別問題。

70年のあいだ、大事に大事に思われてきた愛すべきわれわれの憲法には、やっぱり、それなりの価値がある、という考え方もあるでしょう。

というわけで、ひとりひとり、じっくり考えたい、5月3日でした(^_^)