その417
もうひとつの、5月の振り返り。五月人形。
その名は…
キヨマサ!
「6327 Green Samurai Knights Leader(add-on)」(改)
侍と虎。
虎退治と言えば…
熊本城築城(修復)でも知られる、
Nene Childrenがひとり、
加藤清正~
(…てことになって、ますヨネ…)
その子孫は、クローバーデール・グループのアパレルブランド"バスター・タイガー"を経営するデザイナー、って設定。未登場ですが^_^;
えー、トラ。
虎退治。
これ、ちょっとビミョウなテーマですね。
というのは、この逸話は、ヒデヨシによる大陸出兵に伴っておきたものだから。ちょいセンシティブです。
というわけでここでは、半島と大陸中原の話は語らず。
かわりに…
そう。
なぜトラなのか?
確かに当時半島にもトラはいたのですが…
geneが思うに、この逸話は、
むしろアムール川流域の話なのでは!?
そして、実はトラではなく…。
背後に映るのはっ、あれは!?
女真族の族長かっ!?
そう、実はキヨマサは、ユキナガとの先陣争いのためどっちが一番隊になるかでもめ、総大将ナオイエだか誰かのアイディアで、ユキナガと二人、別々のルートを通っての進軍をすることになります。そして、そこは突撃隊長、戦国のビッテンフェルト、キヨマサ。あれよあれよと、勝手に歩を進めてしまい、、、ついには現在の東北三省のあたりまで北上してしまったのだとか。
そこで彼が出逢ったのは、「オランカイ(兀良哈)」。
これ、恐らく、ツングース系民族であるオロチョン、オロチ、もしくはウィルタ(オロッコ)いずれかをキキマツがえたものでしょう。"オロ"とは、ツングース諸語で、トナカイを表す語だそうで、これらの部族名はトナカイを飼う者とか逐う者とか喰らう者とかの意味だったと確か思いますが、ようするに、古来から満州の森林や平原で半農半猟半牧の生活を送ってきた人々のことでしょう。(って、あ、ここにもそう書いてある!gene予想、かなり正解か!?へ~、モンゴル帝国の時代からある部族名なんですねえ。)
当時はまだ、ヌルハチによる女真族統一、満州族創設が行われる直前。というか、ヌルハチは、列島、半島、中原を巻き込んだこの混乱の中で、北に眼を向けられなくなった明の間隙を縫って、建州、海西、野人の3つの女真族(女直/Jurchen)を統一し、満州族を名乗りはじめるのです。
ゆえに、ここでいう「オランカイ」が3つの女真のうちのいずれかは、不明。城があったということですから、野人ではないだろうと思うのですが…。(野人女直は、ツングース語ではないニヴフ語などの語を話していた部族ではないかとgeneは見ています。勝手に。。)
もっとも、キヨマサがホントに「オランカイ」に出逢ったのか、戦ったのか、勝ったのか、そしてまたトラを退治したのか、それは???
後の江戸時代、清朝と満州地域、現在のロシア沿海州、樺太/サハリン、北海道(蝦夷地)、そして本州を結んだ貿易が行われていたことは、以前に「山丹交易」の話で書きましたが、つまり、極東の東北方面の話は、意外にいろんなルートで列島にも伝わっていたのではないかと思います。恐らく、オランカイなる一族がいることも。
主君ヒデヨシ、愛するカカさまことNene、そして並み居るライバルたちに武勲を誇りたかったキヨマサ君。
さてさて、ホントにトラやオランカイに出逢ったの!??
「いやいや!
ホントだっての!」
「超強かったぜ、"トラ"は!」
「6327 Green Samurai Knights Leader(add-on)」(改)
カスタムとしては、チウゴクっぽい柳葉刀を、鹵獲したものという設定にして背に背負い、手には日本刀を持たせました。
でもこれ、旗と言い鎧兜といい、たぶんチウゴク設定ですよね。はい、スイマセン。
え~?
でも、少なくともトラ退治はもともとはナガマサ君のエピソードだったってここに書いてありますよね~
「う、うっ!(ば、バレたか!)」
そう、超有名なトラ退治の逸話、本来は黒田長政主従のエピソードなんだそうです。
へ~。
ただ、キヨマサについては、「トラ」とは、「オランカイ」の暗喩かもしれませんし、キヨマサの幼名とされる「トラ」とのつながりも無視できません。差し替えられたことには、それはそれで理由があるの、かも!?