2015年4月19日日曜日

その391 

ひとの世は 儚きもの

風の前の桜のごとし


わらわたちは 永遠

(石よりうまれし高分子の精)


封神されようとも

滅せられようとも

またいつの日か咲き誇り…




また会おう、太公望っ。

また会いましょうね☆スープーちゃん☆


…そうね、また会いましょう、紂王さま。

番宣:周王朝時代のお話はこちら
    (ただし三姉妹は別の女優が演じています^_^;)





なぜいま、的なのは承知の『封神演義』^_^;

ずっと以前に写真撮影をしていて、春節で出そうと思いつつタイミングを逸し、結局、写真的にぴったりな春に持ってきました。オリジナル版と邦訳版と漫画版を取り混ぜての、イメージ映像です。

で、いま持ってきたムリヤリな理由としてひとつ書いておくと、、、

前クールまで再放送やっていた『ヨルムンガンド』『ヨルムンガンド PERFECT ORDER』って、なんとなく『封神演義』だな、と思ったのです。

準主人公たるHCLIのココ・ヘクマティアルが、妲己。同士であり、ドイツ企業でおもちゃメーカー(!)のメルヘェン社に所属する形のDr.マイアミこと天田南博士が胡 喜媚。そしてその仲間に引き込まれたエレナ・バブーリンやレイラ・イブラヒム・ファーイザら女性が王 貴人。ヨナはじめ、ココを守る私兵たちは妲己に付き従う妖怪仙人たち。あるいは私兵団の中の女性、バルメが王貴人?

紂王に統治された商王朝(殷)や、それを打ち倒そうとする周軍や崑崙山の仙人たちが、男たちが主導する武器と戦争のある世界。

そこに「変化」をもたらそうと画策する3(~5)人の女たち。。。

『封神演義』は、周王朝とその開祖たる姫昌(文王)姫発(武王)と軍師太公望姜子牙呂尚、そしてそれを支援する崑崙山をヒーロー側におき、殷と金鰲島を悪役に、そして妲己一味と申公豹をトリックスターに据えていたわけですが(※藤崎版ではさらにもう一枚上の設定も)、こうした設定は、周王朝を理想の古代帝国ととらえた中華の基本的考え方を踏襲しています。つまり、儒教だけでなく、道教小説である『封神演義』でも、周を善の側に据えた、そういうわけですが…

実は最近の研究では、紂王とと妲己は決して暴虐だったわけでもなく、複雑だった祭祀を簡略化して民の負担を減らしたり、王朝末期においてさまざまな改革をなしたと考えられるようになっているそうです。先祖代々続いてきた祭祀を急激に変更したことが、炮烙や蟇盆等の残酷な刑罰として描写されたようです。詳細を失念しましたが、酒池肉林にもまた違った解釈があるとか。あれも一種の祭祀だったそうです。[NHKの特集より?若干記憶が曖昧…。確か「古代中国 よみがえる英雄伝説「紂王と太公望~王朝交代 古代最大の決戦~」です。]


で、『ヨルムンガンド』もまた、同様に、殷周戦争と『封神演義』の世界を、一般的には悪役とされる妲己一味の側に相当する武器商人ココ=ヘクマティアルと同士の女たちの側から、そして金鰲島よろしく社会からはみ出した私兵団の側から、描いたのかな、と、こういうわけです。

なんとなく、ラスト数回をみていて、眼のつりあがってきたココをみるにつけ、そういえばブックマンたちにキツネのような女だと言われていたなあ、というのを思い出し、「もしかしてココのモデル=九尾の狐こと蘇妲己なんじゃあないのか説」を考えてみたのでした。

あ、でも、ヨナってその風貌は、っぽいですけどね!


…ああ、春らしくない話題ですみません^_^;