2014年10月31日金曜日

その269 

闇の王。ルンペルシュティルツキン。またの名を、ゴールドさん。

物語最大のトリックスターにして、geneが最も好きなキャラクター。


Happy Halloween!!

ドラマで演じるのは、かのロバート・カーライル。

ここで演じるのは「4694 フードをかぶった幽霊」。そして、特徴的な形状で知られる闇の王の短剣は「4616 青い騎士」が持っている不思議な形のもの。ドラマでの形とそっくり!?

ただし。

Rumpelstiltskinの文字は刻まれていません。

この剣は最近だと、「6160 王家の宝物守護者」に含まれています。パッケージ表面の写真では「5493 アドベントカレンダー 龍宝の戦い」の剣だと思いがちですが違います。要注意。








そもそも、ルンペルシュティルツキンとはなんぞや?ドラマで耳にして、興味を持って調べました。


rumpelはガタゴト、stilzは柱、chen/kinは、しばしば小人の名前についている"~族"のような単語で、まあ言ってみれば種族名みたいなもの?(例えばスナフキンとかモルフキンとかの、キン?)それとも○○さんでしょうか。

つまりその意味は、「ハシラガタピシさん」、そう、いわゆるポルターガイストのことですね。

名前、長いぞ!とお思いでしょうが、それには意味があります。

これ、本名をあてられるとアウト!型の民話なのです。

こども日本昔話に、『大工と鬼六』の話がありますが、あれと同じです。名前を当てられたら橋をかけてやろう。

ドイツ人にとっても、覚えづらい名前なんでしょうかね。


ドラマでも、"闇の王"の地位は、この剣に刻まれた真の名前を言い当てられると、言い当てたものに渡っていく、という設定。ルンペルシュテルツキンも、先代の闇の王の名を当てて、魔力と剣を受け継いだのです。その時から、この刃に彼の名が浮き出てきました。

しかし彼、結構気軽に名乗ってるんですが…「わぁたぁしの名前は、ルンペルシュティルツキン!」とかって…いいんだっけ??



そして、さらに彼にはもうひとつの役も。それは、The Beast、つまり『美女と野獣』の野獣。彼女はベルです。物語が進むと他にも役回りがあるようなのですが…それはSeason 2以降で。

戦で勇敢に戦わずひとり生き残り逃げ帰った臆病者という汚名を着せられた男。村中からさげすまれ、妻にも見捨てられ、、、そして男は力を求めた。しかし力を得た男はその代償に、最愛の息子ヴェルファイアを失ってしまう。世界から恐れられる存在となった醜く孤独な男。そんなやさぐれたルンペルシュティルツキンの元にやってきるのは、ベル。つまり美女。

役者さんは、『トレインスポッティング』のベグビー役、ロバート・カーライル。あれから20年以上経ちますか。渋い。前よりよい。スコットランド出身の、怪優です。

そうそう、ふと思ったのですが、ヘンリーの父親、つまりエマの元恋人って、、、もしかして…ヴェルファイア?エマと同じく、みんなより先におとぎの国から別の国に旅立ち行方不明になってしまった、ルンペルシュティルツキンと前妻とのあいだの息子、ヴェルファイアなんじゃないでしょうか??

続きを楽しみにするとしましょう。

追記:えー…本日、11月1日(日)、録画していた木曜日放送分を観ました…^_^; うーん、geneは何というハズかしいタイミングでこの話を書いてしまったのでしょう^_^;^_^;^_^; もしかしてでも何でもないではないですか…まさに赤面、まさに顔から火ですね。絶妙のタイミングでした!(笑)でもさらにふと思ったのですが、ヴェルファイアってほんとにルンペルシュティルツキンのこども??もしかしてミラってもっと前から毎年港に立ち寄るフックと…ま、先読みはホドホドにしておきます(苦笑)



『Once Upon A Time』。現在、NHK BS プレミアムでSeason 2が放映されていますが、これ、アメリカ人が創った『キングダムハーツ』かな、とgeneは思っています。ディズニーのさまざまな世界が交差し、さまざまなヒロイン、ヒーロー、悪役が入り乱れるASB的仕立て。世界と世界を行き来したりするあたりも、ディズニーには登場しない少年がいるあたりも。

『キングダムハーツ』は、東京初台のオペラシティに入居していたディズニージャパンとスクエアエニックスの両社の社員がたまたま知り合いになって意気投合したところから生まれたという話を聴いたことがありますが、こちら『Once Upon A Time』のほうは、現在ディズニーABCとなっているTV局による制作。まあこちらもジョイントによるコラボですね。

ディズニー作品はしばしば、"保守的"な教会からも"進歩的"な人権団体等からも責められること多し。結局女の子は男の子と出会って結婚してナンボって話かい!とか、たとえば『美女と野獣』も、改心させようとか言ってあんな野蛮な男のところに行ったらDV受けて不幸になるのが眼に見えてるんだからヘンな夢を持たせるな!とか。うーん。で、まあこうした批判を受けつつ出来たのが『Frozen/アナと雪の女王』なわけですがそれはそれで、LGBT反対!って人には批判を受ける。それだけ、人々の思想に影響を与えるんだと皆が考えている、重視してるとも言えるでしょう。ABC版ディズニーASBである『Once Upon A Time』は、これらの批判を意識してか、女性主人公たちの立場や考え方や行動がオリジナルとはずいぶん変わっていたり、男たちが結構ヘタレだったり、ブルーフェアリーが修道院長だったり、工夫(苦労?)してるなあ、と思わせられる部分も多し。ディズニーの公式オルタナティブと言ってもいいでしょう。なんでもSeason 3だか4だかのために、『アナ雪』のキャラのオーディションも行われたとか!?

『キングダムハーツ』に比べると、ストーリーの粗削りさ、キャラ作りなどの点で、うーん、アメリカン、というかアメリカのTVドラマだなあと感じるおおざっぱさはありますが、中世の衣装や城、森を再現してのコスチュームプレイとしての出来栄えも含めると、かなり楽しめる作品になっていると思います。その中世の衣装は、服、鎧、武器など、プレモファンなら、お!と思うようなものも多数。たとえば騎士のコイフとか。ルンペルシュティルツキンの短剣もそのひとつ。最近は騎士シリーズでトロールやドワーフが多数出ているようですが、Season 2ではそれとそっくりなオーガー(ogre/邦訳では"鬼"^_^;)も登場しました。まさに6004です。本作、実写版プレモ、として楽しむのもいいのではないでしょうか?

というわけで、プレモオールスターズを、『Once Upon A Time』の設定でご紹介いたしました。