その168
「おう、大きくなったな、ボウズ。」「そりゃおやじももう65だからな。」
「6339 工事作業員の二人(add-on)」、Dad Day version in 2014。
そして回想。。。
「おまえ、いくつになった?おれが35だから…」
「僕は10歳さ!」
「4138 工事現場コンパクトセット(add-on)」、同じくDad Day version in 1984。
ナゾの建築家、遅れてきたチェッカーズ、キーチェーンの男も参加して、お届けします。
「お?あれは?なんだか覚えがあるな。」
「あ、おやじ、覚えてるか?バックホーだぜ。おれずっと、バックフォー(Back Forward)だと思ってたけどな。」
「さーて。だいぶできたな、おやじの小屋も。」
「これで工具も仕舞えるし、雨の日にもトンカントカンやれるな。
夏休みの宿題もおやじに…。」
こういう感じで工具や農具が山積みになった長屋が、祖父の家、おやじの育った家にありました。そう、geneはファーマースタイルの出身(^_^)
「じぶんでやれよー、gene!」
「う、聞こえてたか。」
「次のブロック、いくぞー。」
「はーい。」
「おまえ、おもちゃばっかり見てたよな。おれが道具や材料を選んでるあいだに。」
「そ、そうだっけ^_^;」
「で、帰ったら帰ったで、買ってきたセメン(ト)の袋に、弓矢の的にして穴開けてな...」
「あー、あの竹で造った弓ね?」
「おう。持ったらざーっとこぼれるんだわ。これが。」
「す、すまんデス。後に弓道をやるきっかけはあそこにあったかナ。」
「なつかしいなあ。」
「うん。」
この方、チェックの模様をよーくみてください。
そう、「figure series 6 ボーイズ 2 カウボーイ」と、上半身の衣装が同じなのです!
某中野ダンジョンにて、300円で売られていたのをサルベージ。
「ん?」
「ああ、あれな。」
「なんだっけ?」
「おやじが買ってきたんだよ。」
「そうだっけな?」
「デカいやつだぜ。高かったろうに。」
「かもな。」
「おれが、ショベルカーだ、ワーイっって言ったら、違う!ショベルカーじゃない!バックホーだ!って力説してたろ?」
「そうかー。もう忘れたよ。」
「だろうな(笑) これ、洪水のときにボートで逃げたときにも取りに戻ったし、近所のワルガキに隠された時も、そいつんちに忍び込んで取り返したり、返してください!って談判しに行ったり、いろいろあったぜ。」
TOMICAより、KOMATSUの油圧ショベル、バックホー。
Back HoeのHoeとは、鋤のことだそうです。
あまり書くことのない、geneのじぶんの話。かれこれ30年ほど前の出来事。geneの父は、第一種電気工事士の資格を持つ、エンジニア。仕事は土木とはちょっと違いましたが、職場でつながりのある建設関係の人たちとも仲が良く、趣味でもいろいろ作る人でした。
geneはプレモと同じ1974年生まれ。その3年後、1977年、父が28の頃に彼が建てた戸建ての家。田舎とはいえ、すげーな、おい。
その家に、ブロック塀とブロック造りの小屋を造ろうと父は言いだし、週末のたびにブロック、セメント、砂を買い込んではこねこね練って、ひとつずつブロックをついていったのでした。「セメン(ト)」と書いているのは、父はいつもセメントではなくセメンって言ってたから。
ちなみにミキサーはなし。すべてシャベルでこねこねしていました。これがまた重労働で^_^; おそらく、geneの基礎体力を鍛えようというおやじの親心だと思われます。
出来上がった塀と小屋は、誰が見てもプロの仕事。おやじが造ったと言うと驚く友達に対して、ちょっとジマンだったことは、おやじには言ったことがないかもしれません。
さて。こんな風に書くと遠くの人のようですが^_^;とんでもないっ。まだまだ健在!いまは第三の仕事として、ホントに建設会社で仕事をしています。いやー、65歳、つよいねっ。
「おまえ、こういうことやってるよりも、図鑑とか読んでるのが好きな子だったよなあ。」
「お、おう。『こどもカラー図鑑』な。『おおむかしのいきもの』『うおとかい』『どうぶつととり』が好きだったな。
ユーステノプテロンも、イクチオステガも、マクラウケニアも、ケサイも、みーんなこれで覚えた。」
「うーん、サッパリ知らん。おまえは昔からなんでもかんでも覚えて言う子だった。で、なぜだか、あいまいなマニアックないきものばかりがすきだったな。」
「そうか?ちなみに『えねるぎーとえれくとろにくす』とか『こうつうとのりもの』とかはキライだった。」
「おいおい、おれはエネルギーとエレクトロニクスのオトコだぜ。」
「いや、おやじはエレクトロニクスじゃなくってエレクトリシティだろ?」
「おまえは昔から細かいのがよくないな。コンピュータ買ってやったろ?エレクトロニクスもやってたんだよ。プログラミングな。」
「だな(笑)。FS-A1だっけ。パナソニック、第一弾!さすが、大阪のオトコだな、おやじ。
そしておれもいまやエレクトロニクスのオトコだし、クルマもバイクも堪能したぜ。」
「わからんもんだな~。」
「でもな、重機ィーズも、建築も、こうしていまでも好きだぜ。」
「おまえ、たいてい口だけだからな~。」
「いやいや、ホントだって。」
featuring Kenji F., an electrician, a manager of energy construction, and a good guy in the West.