2014年6月15日日曜日

その168 

「おう、大きくなったな、ボウズ。」

「そりゃおやじももう65だからな。」

「6339 工事作業員の二人(add-on)」、Dad Day version in 2014。



そして回想。。。

「おまえ、いくつになった?おれが35だから…」

「僕は10歳さ!」

「4138 工事現場コンパクトセット(add-on)」、同じくDad Day version in 1984。

ナゾの建築家、遅れてきたチェッカーズキーチェーンの男も参加して、お届けします。


「お?あれは?なんだか覚えがあるな。」

「あ、おやじ、覚えてるか?バックホーだぜ。おれずっと、バックフォー(Back Forward)だと思ってたけどな。」






「さーて。だいぶできたな、おやじの小屋も。」

「これで工具も仕舞えるし、雨の日にもトンカントカンやれるな。

夏休みの宿題もおやじに…。」

こういう感じで工具や農具が山積みになった長屋が、祖父の家、おやじの育った家にありました。そう、geneはファーマースタイルの出身(^_^)


「じぶんでやれよー、gene!」

「う、聞こえてたか。」

「次のブロック、いくぞー。」

「はーい。」


「そういえばホントはあの頃、セメン(ト)や砂は運んでもらってたんじゃなくって、毎週ホームセンターに買いに行ってたよな。"ホビーランド"、だっけ?」

「おまえ、おもちゃばっかり見てたよな。おれが道具や材料を選んでるあいだに。」

「そ、そうだっけ^_^;」

「で、帰ったら帰ったで、買ってきたセメン(ト)の袋に、弓矢の的にして穴開けてな...」

「あー、あの竹で造った弓ね?」

「おう。持ったらざーっとこぼれるんだわ。これが。」

「す、すまんデス。後に弓道をやるきっかけはあそこにあったかナ。」

「なつかしいなあ。」

「うん。」


この方、チェックの模様をよーくみてください。

そう、「figure series 6 ボーイズ 2 カウボーイ」と、上半身の衣装が同じなのです!

某中野ダンジョンにて、300円で売られていたのをサルベージ。


「ん?」

「ああ、あれな。」

「なんだっけ?」

「おやじが買ってきたんだよ。」

「そうだっけな?」

「デカいやつだぜ。高かったろうに。」

「かもな。」


「おれが、ショベルカーだ、ワーイっって言ったら、違う!ショベルカーじゃない!バックホーだ!って力説してたろ?」

「そうかー。もう忘れたよ。」

「だろうな(笑) これ、洪水のときにボートで逃げたときにも取りに戻ったし、近所のワルガキに隠された時も、そいつんちに忍び込んで取り返したり、返してください!って談判しに行ったり、いろいろあったぜ。」


TOMICAより、KOMATSU油圧ショベル、バックホー。

Back HoeのHoeとは、鋤のことだそうです。




あまり書くことのない、geneのじぶんの話。かれこれ30年ほど前の出来事。geneの父は、第一種電気工事士の資格を持つ、エンジニア。仕事は土木とはちょっと違いましたが、職場でつながりのある建設関係の人たちとも仲が良く、趣味でもいろいろ作る人でした。


geneはプレモと同じ1974年生まれ。その3年後、1977年、父が28の頃に彼が建てた戸建ての家。田舎とはいえ、すげーな、おい。

その家に、ブロック塀とブロック造りの小屋を造ろうと父は言いだし、週末のたびにブロック、セメント、砂を買い込んではこねこね練って、ひとつずつブロックをついていったのでした。「セメン(ト)」と書いているのは、父はいつもセメントではなくセメンって言ってたから。

ちなみにミキサーはなし。すべてシャベルでこねこねしていました。これがまた重労働で^_^; おそらく、geneの基礎体力を鍛えようというおやじの親心だと思われます。

出来上がった塀と小屋は、誰が見てもプロの仕事。おやじが造ったと言うと驚く友達に対して、ちょっとジマンだったことは、おやじには言ったことがないかもしれません。


さて。こんな風に書くと遠くの人のようですが^_^;とんでもないっ。まだまだ健在!いまは第三の仕事として、ホントに建設会社で仕事をしています。いやー、65歳、つよいねっ。


「おまえ、こういうことやってるよりも、図鑑とか読んでるのが好きな子だったよなあ。」

「お、おう。『こどもカラー図鑑』な。『おおむかしのいきもの』『うおとかい』『どうぶつととり』が好きだったな。

ユーステノプテロンも、イクチオステガも、マクラウケニアも、ケサイも、みーんなこれで覚えた。」

「うーん、サッパリ知らん。おまえは昔からなんでもかんでも覚えて言う子だった。で、なぜだか、あいまいなマニアックないきものばかりがすきだったな。」

「そうか?ちなみに『えねるぎーとえれくとろにくす』とか『こうつうとのりもの』とかはキライだった。」

「おいおい、おれはエネルギーエレクトロニクスのオトコだぜ。」

「いや、おやじはエレクトロニクスじゃなくってエレクトリシティだろ?」

「おまえは昔から細かいのがよくないな。コンピュータ買ってやったろ?エレクトロニクスもやってたんだよ。プログラミングな。」

「だな(笑)。FS-A1だっけ。パナソニック、第一弾!さすが、大阪のオトコだな、おやじ。

そしておれもいまやエレクトロニクスのオトコだし、クルマもバイクも堪能したぜ。」



「わからんもんだな~。」

「でもな、重機ィーズも、建築も、こうしていまでも好きだぜ。」

「おまえ、たいてい口だけだからな~。」

「いやいや、ホントだって。」


featuring Kenji F., an electrician, a manager of energy construction, and a good guy in the West.