その144
えっと…本日この方メインではないんですが、ベタなのもやっておきたいと思います(笑)端午の節句。鎧兜を身に着けて。元祖(?)コスプレ。元祖なりきり。
あるいは海外の方が好きなジャパン、すなわち「SAMURAI」×「ZEN」!
「4748 侍(special)」
なつかしの正統派の侍プレモですね。
現在東京国立博物館にいらっしゃっているという建仁寺所蔵 俵屋宗達『風神雷神図屏風』。
こちらを模しての記念撮影とは、、、もしやいいとこの坊ちゃんか!?
っと、待ちな。坊ちゃんとは聞き捨てならんな。
かつて瀬戸の海、紀州の海を駆け回った侍水軍。忘れてもらっちゃあ困るな。
…そう、この方は演目ではそういった役を演じたこともありました。
九鬼、熊野、村上、あるいは雑賀、根来的な感じの方です。ので、鉄砲と六分儀(?)を装備。
…でも馬はちっちゃい(笑)
海はいいぞ。どこまでも行ける気がする。じぶんの限界に挑戦する気がする。どこへ向かうのか、それは潮次第、風次第。
ああ、それで風神さまなんですね。雷神さまには遭いたくないですね。
…ま、まあな。
ん?凪か?
風神、風邪ひいてまんねん。調子出ぇしませんねん。
雷神、にらみきかせてまんねん。
風神雷神は、東博で販売されている海洋堂の名画立体化プロジェクトより。海つながりです。
飾るときは余白の美を気を付けるほうがベター。gene、まだまだです。
これが種子島じゃ! |
…ぶっそうなものはむやみに振り回してはいけません。きょうは演目ではないので、早くオコサマコスプレモードに戻ってください^_^;
と、ポニーが言っています。たぶん。
いまってこういう格好したり、五月人形飾ったりするうちってどのくらいあるんでしょうかね。
騎乗!!
…僕、ポニーなんで、重いっす。
この4748は、最近のアジア戦士シリーズと違って鎧がある意味地味、ある意味正統派。アジアンラメラーアーマーな様子がうまく描かれていると思います。
時代によって異なる鎧ですが、どれが好きですか?geneは平安末期の、つまり源平時代のものが一番好きです。ハデな鍬形、左右長さの違う肩から下がるあのパーツ、きれいな色で編んだシルク?など装飾品として美しいと感じます。旧い神社なんかに奉納品が時々あると感心してみています。当時は刀も野太刀や太刀などの長いタイプが主流で、ファーの鞘に入れて、上向きに反る形で下げてますね。
五月人形も大抵このパターン?
南北朝から室町期にかけてのカオス感漂う足軽ファッション、水軍ファッションも嫌いではありません(笑)パンツ履いてないとか、すげー
戦国期の著名な武将になると、もう鎧兜というよりアイデンティティー合戦かよ的な多種多様なデザインで、ひとめみて誰のかわかるようになっていて面白いわけですが、優美さではやっぱり源平期に軍配が上がります。gene的には。
ちなみに戦国期は鎧の発展に伴って、斬るタイプの刀はほぼ意味をなさなくなり、鉄砲や長槍にとってかわられていたとか。槍のなんとかとかいう猛将が多いのはそれでですか。
(ポールウェポンなサムライはこちらで!)
余白にこそ 美があるのだ |
で、話戻って。
にも関わらず、江戸期になると刀が武士の魂のように考えられ、いまに至るまでSAMURAI、KATANA、BUSHIDOが世界に知られるまでの重みをもっているのって不思議です。
考えてみれば、江戸期の武士は戦士ではなくて役人・官僚。忠義とか、二君を戴かずとか、そういった価値観も本来は中世~近世にはなかったものを、安定期にはいった政権が、むりやりに2,000年以上前の大陸の教科書をひっぱり出してきて作ったものですから、江戸武士って、職業でも戦士でも階級でもなく、思想・哲学・宗教のようなものだったとも考えられそうです。
しかもなんというか、、お勤め心得?就業規則?あるいは当時の"我が心の国家公務員法"的な?あ、大名家の家臣たちは国家じゃなくて地方公務員ですかね。
まあそれはともかく。周公旦と孔丘仲尼を仮想の教祖に祀り挙げ、特に忠信孝悌に重きをおいて、刀をシンボルアイテムとして創り上げられた、新しい教え。
そしてそれから400年経って、こーんな映画が撮られたりするんですからなんとも歴史の不思議です。ジム・ジャームッシュ『Ghost Dog : The Way of the Samurai』。ヒップホップ音楽が心地よい倦怠感と抑鬱感を与えてくれる中で、武士道を実践するアフリカ系アメリカ人のコ●シ屋とイタリアマフィアの抗争を通じて、滅びゆく文化への忠誠を貫く人々を描いた作品です。ネイティブアメリカンも出ます。クマも出ます。
サムライ=スコットランドやアメリカ大陸の少数民族的なカンチガイ扱いの某ラストなんとかより、ぜんぜんいいと思います!
「古来、熊は神聖ないきものと考えられてきた。」
鉞(マサカリ)かついでまたがるくらいに!!
※マサカリについて詳しくは近日公開5月演目にて~