その192
(7月4日の続き in 七夕)「おや?あれは?もしや…」
「あ、あなたは僕よりずっと先に地球を旅立った、先輩アストロノート、「4634 宇宙飛行士(special)」さんではありませんか!
「もうそんなになるか。プレモも60周年なんだな。時空を超えるカヌー。不思議な舟だった。いろんなやつらが乗っていた。しかし今朝気が付いたらこの星にひとりでいたんだ。」
「お会いできて光栄です、先輩。」
「そのスーツ、すごいな。NASAの技術も進んだか。」
「いや、先輩のほうがぜんぜん未来っぽいっす。」
「そうか?」
「たとえばその背中のデイパックとか。」
「いや、これ、BOBLBE-Eっぽいから、めちゃ90年代風だろ。」
「スイマセン、そのBOBLBE-Eってのがわかんないっす。」
「…あ、そう。最近の子は知らないの?」
「それよりお前、これ探しに来たの?」
「ハイッ!地球では2010年代から徐々に、ヒスイの価値が高騰しまして。やがて発見されたスペースジェイドは、どんな鉱物よりも価値のある宝石としてもてはやされているのですヨ。」
「…え?いまNASAってサイエンスモチベじゃなくって商売なの?」
「あ、スミマセン、わたしは民間の…。NASAはいまでもScience Everywhere~♪ですヨ。」
「おー、そうか、安心したわ。」
「ま、いいや。それよりこれ見てみな。こいつ、なんだと思う?」
「え!?こ、これはッ!」
「ソヴィエト連邦の宇宙飛行士、ユーリ・ガガーリン少佐の着けていたという時計!?」
「さすが。よく知ってるな。BOBLBE-Eは知らなくてもPoljotは知ってるとは、宇宙飛行士らしいな。」
「PoljotのSturmanskieっすネ。先輩よりももっと年代モノじゃないっすか!これは価値がありますよ!」
「年代モノって、お前オレは…。つか、そこも商売かヨ^_^;」
「まあ、いいや。ほれ、こっちにもあるぜ。」
「え?二つも?ヘンですね。あ、これ、レプリカっすか?」
「指してる日付と時刻が違うな。」
「お、これ、動いてますよ!どれ、ひとつサンプルとして持ち帰ろう!」
「おいおい、歴史的遺物かもしれないんだからていねいにな。まったく最近の若いのは…。」
(つづく)
さて余談です。
五月のThe International Worker's Dayの働くおじさんおばさん企画にて、Peterson Bros.の『Farmer Style(Gangnam Style Parody)』をご紹介しましたが、そこで思い出したのがこちら。HoustonにあるNASA Johnson Space Centerのスタッフが航法…ではなく広報目的で(?)こしらえたパロディ作品。
『NASA Johnson Style(Gangnam Style Parody)』 [YouTube]
これもクオリティ高い~ ボーカルをやっているインターンのEric Simさん [現在、NASAでエンジニアをされているようです!]の勢いもすごいし歌唱力も高い。しかし何より、この人がやるの!?というようなNASAのスタッフ、中にはホンモノの宇宙飛行士の方までがこの遊びに付き合うというところがgeneは大好きで。おふざけ大歓迎ですよ。
イチオシは、研究室のぽっちゃりリケ女です。顔、ちょっとコワモテ気味なんですが、ぜったいこの人はかわいい人だと思われます。
Science everywhere~♪
で、いざNASAモノを撮ろうと思ったら、飛行士は二人もいますが、肝心のシャトルやロケットの模型がひとつもない...意外...写真は、ジョジョ第六部ストーン・オーシャンでも有名なケープカナベラルで撮ったものが少しだけあったのですが、立体化モノはなし。
そこで、どうせなら米露合作にしてみようかと、取り出しましたるは旧Soviet Unionよりポリョートのシュトルマンスキー腕時計より、ガガーリン使用モデル復刻版。手巻き式です。けっこう狂います^_^;
でもこの部隊章といいますか、ソ連空軍の(?)シンボルマークの色合いがなんともかわいらしい!武骨なのにかわいらしい、これは妙技といえます。
20世紀後半を通じて悪役であったスターリン時代のソ連が遺したもののうち、かわいさと美しさと尊敬の念を持ってみることのできる貴重な品物のひとつ。かな。
しかもいまや商売化されているという。こちらのチャレンジングな会社が輸入展開されています。時計、ミリ、そしてカニ。Business everywhere~♪ という時代に *ぶじ* なりましたネ。
お気楽ですが、STRONGLY WISHED - Pax everywhere~♪