その210
尚輝&來未「やあ、楽しかったよ。ありがとう。Love&Peace!!」グリドルの4人「こちらこそー。ありがとうございましたー。ラブピス(って言わないか…)。」
ジョディ=凛子「親父、じゃなくって父さん、かっこよかったよ。さすが往年の伝説マイクスタンド使い。」
アナ・スイ「か、かっこよかったッス、尚太郎さんっ!」
エンリケ「あの…本は…」
ウェザリポ「(義兄さん、あれはもうないってば。)」
エンリケ「絶版になったっていう、『海条 尚太郎の「ギターはこう弾けオラオラオラオラオラオラ」』、一冊持ってないですか?」
ウェザリポ「そっちかい!」
尚輝こと尚太郎「何を言ってるんだ、エンリケ君。君のギターも、ラップも、めちゃくちゃかっこいいぞ。速いし。速すぎるし。なんか世界が速くなってるように感じたよ。おれが教えられることは何もない。聴いたよ、"DISC"時代のCDも。おれは『白蛇』、好きだよ。『それは天国で創られた』は、ちょっとオモいテーマだなあって思ったけど。」
エンリケ「あ、ありがとうございます!」
尚輝&來未「じゃ、君たちのギターは置いていくよ。楽器は大切にね。安南(anam)クン、分解しちゃだめだよ。」
アナ・スイ「じょ、尚太郎さんっ!お嬢さんを僕にくださいっ」
ジョディ=凛子「あんたどさくさまぎれに何言ってんのよっ。やれやれだヨ、まったく。」
そしてフィナーレへ…
グリドルと尚輝&來未「海条の…じゃなかった、会場の皆さん、ありがとうございましたー。
また遊びに来てね~。」
エンリケ「今年のフェス、良かったよな。」
アナ・スイ「ジョディ…。(泣)」
ジョディ=凛子「(ああ、うっとうしい。キライじゃないけどさー。勝手にペアルックとかはちょっとねー...)」
エンリケ「アナ、元気だせよ。おれ今度、『アナと糸の女王』って曲、書くからさ。」
アナ・スイ「う、パクリ×パクリだし…」
ジョディ=凛子 「あー、こいつ泣いてるし…やれやれだヨ」 |
アナ・スイの黒いギター「(この人たち、技術はあるんだけど、なんだかいっつもウワの空なんだよね~。楽器にはそれが伝わるぜ。それを超えたとき、また新たな歴史が始まる。しかしまだまだだな、きっと。)」
エンリケの赤いギター「(でも、時の流れは速いものだ。いや、この子たちがその気になれば、もっともっと速くなる。その先の世界で何が待っているか、それは誰にもわからないよ。)」
ウェザリポ「(ジョディ、まるくなったなあ。服はとんがってるけど。さっき、お父さんって言ってた。初めて聞いたよ。やっぱり、フェスに尚輝さん呼んでよかったな。
アニキも褒められて喜んでたし、めでたしめでたし。さ、帰ってヤドクガエルと遊ぼうっと。カエルっ、帰るっ。さ、片付け片付け…)」
アナ・スイ「…。」 |
ウェザリポ「あ!アナ!ダメだって!さっき尚太郎さんも言ってたじゃないか!こ、コラ!コラコラコラコラコラコラ!」
アナ・スイ「ガチャガチャガチャ…」
ウェザリポ 「う、うわー! 白鍵と黒鍵がバラバラに!」 |
尚輝「何やってんだか。やれやれだな。じゃ、おれたちはそろそろ行くよ。トライクのエンジンもあったまってきたところだぜ。」
ジョディ=凛子「(いまのたぶん、金田のマネのつもりね…。)」
尚輝&來未「じゃあな!アリーヴェ・デルチ!」
グリドル「(あ、意味ないところでイタリア・クオーターをアピールしてる…)ア、アリアリアリアリ…またね~。」
尚輝「来年もまた来るぜ~」グリドル「え、え~~~~!?ホントに!?」 |
弟 エル・ミロン「ビロン兄ちゃん、次はいよいよおれたちだね!」
兄「おれたちもきょう、伝説になるぜ!」 弟「おう、漆黒の秘伝説!」 |
(おしまい)